Zcash 〜JPモルガンとも提携の新通貨〜

注目の通貨

今回取り上げるのは、2016年10月28日にローンチされたZcash(ジーキャッシュ)という通貨です。Zcashの新たな仮想通貨としての特徴を解説していきます。

 

目次

1. Zcashとは

2. Zcashの特徴、ゼロ知識証明

3. Zcashの将来性

 

1. Zcashとは

  

基本スペックは以下。

通貨単位 ZEC

発行枚数 2100万枚

ローンチ 2016年10月28日

承認システム Proof of Work

ブロック承認時間 10分

Zcashの最大の特徴は匿名性の高さにあります。

Bitcoinの取引の場合は、どのアドレスからどのアドレスにいくら送金したのかという情報が全て公開されています。しかしこのZcashの場合は、完全匿名で送信者と受信者のアドレス、コインの数量、コイン履歴等の情報が全て匿名化されます。

取引履歴が残らないことから以前はZerocashとも呼ばれていました。Zcashは取引追跡ができない完璧なプライバシー保護を謳う仮想通貨であり、Bitcoinのセキュリティ強化版とも言えるでしょう。

匿名性を売りにしている通貨というとmonero(モネロ)やDash(ダッシュ)がありますが、Zcashの匿名性の方がはるかに強いものとなっています。

 

2. Zcashの特徴、ゼロ知識証明

Zcashの特徴は以下の3点です。

・強力なプライバシー保護を提供する分散型オープンソース暗号化方式である点

・シールドされたトランザクションがブロックチェーン上の送信者、受信者、値を隠す点

・Bitcoinに似ている点

まずZcashの特徴は何と言っても匿名性の高さであり、この取引における匿名性の高さを実現させているのは、「ゼロ知識証明」と呼ばれる技術によるところが大きいです。

ゼロ知識証明(zero-knowledge proof)とは、ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法であり、ゼロ知識対話証明(ZKIP)とも呼ばれます。Bitcoinの場合は、皆が監視しあうことで取引内容が正しいものとして認められますが、これに対してZcashの場合は、取引内容を第三者に見せなくても、当事者間だけで取引内容が正しいものとして証明されます。

この「ゼロ知識証明」の技術により、セキュリティ面で最強の通貨になりました。

またZcashは匿名性の高さを除いて、Bitcoinと似ている部分が多いことが特徴と言えるでしょう。

ただしマイニングに関しては少し異なる点があり、Zcashには創業者(founder)報酬の制度があります。マイナーが採掘したZcashの内10%が創業者に与えられる仕組みとなっており、この創設者報酬は資金調達及び開発者インセンティブに使われます。創設者報酬となる全供給量の10%は、ローンチから最初の半減期(850,000番目のブロック)までの間配当されます。従って、ローンチより約4年間でこの創設者報酬は無くなる予定です。

 

3. Zcashの将来性

結論としては今後の価格変動の幅が大きく、大化けと大暴落の両方の可能性を秘めた通貨と言えるのではないでしょうか。

Zcashが注目されるきっかけとなったのは、2017年5月のJPモルガンと提携したニュースです。このニュースによって価格が急上昇しました。

これまでのブロックチェーン技術を上回るレベルのプライバシーの保護を実現したZcashの暗号化技術は、銀行間取引等においても今後有用性を発揮することになるでしょう。

またその一方で、マネーロンダリングに利用される危険性もあります。違法な取引において匿名性の高さは相性が抜群ですよね。そのため将来的に大きな規制が入った場合はZcashの価格が大きく下落する可能性があり、日々動向には注目していきたいです。

 

まとめ

・Zcashは匿名性が非常に高い通貨

・Bitcoinと基本的によく似ている

・高度なセキュリティが必要な分野への活用が期待されており、需要が高い一方で違法取引に使われやすいという側面もある