イングランド銀行総裁「仮想通貨は失敗」

時事できごと

仮想通貨は通貨としては失敗している、しかしその技術は有望

 

ライターの結城です。
イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は「ビットコインのような仮想通貨はお金として失敗しており、バブルの予兆がハッキリと現れている。しかし、その技術は将来の金融システムを改善するものだろう」と発言しました。ロイターが報じました。


 

イングランド銀行総裁が仮想通貨を否定

 イギリスの中央銀行総裁であるカーニー氏は、これまでも仮想通貨に対して否定的な発言を行っていますが、イギリス北部のエディンバラで3月2日に行われたスコティッシュ エコノミック カンファレンスの冒頭で次のように述べました。

「政府は仮想通貨が犯罪者に用いられることを防ぐ必要があるし、また他の金融資産同様の取り扱いルールも必要である。仮想通貨は、関心が急激に高まっているにもかかわらず、現金やクレジットカードを代替するものにはならない。」

「丁寧かつ寛大に回答するならば、仮想通貨はお金として活用されている。ほんの僅かな人々が限られた範囲で、しかも伝統的な法定通貨と併用することによって。 簡潔に回答するならば、仮想通貨は失敗作だ。」

 

Despite the surge in interest in cryptocurrencies, they were no substitute for cash or payment cards, he said in a speech. “The long, charitable answer is that cryptocurrencies act as money, at best, only for some people and to a limited extent, and even then only in parallel with the traditional currencies of the users,” he said. “The short answer is they are failing.”

 

G20の方向性を示す発言

 G20会議が2週間後にブエノスアイレスにて開催され、仮想通貨は主要議題になるでしょう。G7の一国、イギリスの中央銀行総裁であるカーニー氏はその影響力も強く、また、ドイツやフランス代表も仮想通貨に関して否定的な発言をしていますから、規制の強化に向けた話し合いが行われることは確実でしょう。しかし、カーニー総裁は「ルールは、まず最初に各国がそれぞれ定める方が良いだろう」とも話しています。

“However, Carney said regulations would be done on a country-by-country basis initially.”


 

仮想通貨の技術そのもは将来有望

 総裁は一方で、仮想通貨を支えるシステムについては将来的な価値を評価しました。「人々がパブで割り勘して酒を飲むときなどに、支払いを楽にするだろう。また、税金や既往歴、商取引においてこれらの技術は使われるようになろうだろう」
つまり、仮想通貨システムそのものは評価しているものの、その中で流通するコインについては非常に敵対的な見方を示した、と言えるでしょう。

イングランド銀行総裁という立場もあり、政府保障のある法廷通貨以外の通貨が流通することは良しとしないという立場はわかります。
しかし、ビットコインを始め仮想通貨は既に相当量が流通しており、また仮想通貨で支払いが可能な店舗なども確実に増加しています。イギリスは今後仮想通貨とどのように向かい合っていくのでしょうか。

G20での議論の行方に注目が集まっています。


 

ソース
https://www.reuters.com/article/us-britain-boe-carney/cryptocurrencies-failing-as-money-but-technology-has-promise-carney-idUSKCN1GE18N

https://www.cnbc.com/2018/01/09/cryptocurrency-market-crash-consolidation-ethereum-co-founder.html

https://www.express.co.uk/finance/city/926188/Bitcoin-news-Mark-Carney-cryptocurrencies-Bank-of-England-failure