金融庁が仮想通貨関連企業7社に業務改善命令 ー 仮想通貨の四方山話 ー

四方山話

異例の7社同時処分 そして注目のZaifの処分内容

 

ども! ブログライターのタツヤです。
金融庁が7社に業務改善命令を出しました。関連サイトはこの話題で持ちきりですね。
今日の四方山話は、この改善命令を掘り下げてみます。


 

金融庁は、本日(3月8日)仮想通関連の企業7社それぞれに業務改善命令を出しました。
そのうちの2社「FSHO」と「ビットステーション」には1ヶ月間の業務停止命令を出しました。また、CoinCheck、GMOコイン、テックビューロ(Zaif)および、バイクリメンツには、業務改善命令および改善計画の提出を命じました。

こちらが金融庁の当該ウェブページ
http://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency02/index.html

 

処分を受けた7社の名前がズラッと並んでますね。
いやー、壮観ですねー
こんな光景、なかなか見れませんよ
みなさん、あまり意識してないでしょうが、結構歴史的な瞬間に立ち会ってるんですよ(笑)


 

業務停止命令2社

 「FSHO」と「ビットステーション」は金融庁へ登録申請中のいわゆる「みなし業者」です。この2社は2ヶ月の業務停止命令という、金融関連では異例の厳しい処分となりました。

これほどの強力な処分が大きなニュースにならないのが、仮想通貨業界の異常さを表してますよね。
普通は翌日の新聞の1面です。
慣れって怖いわー。

しかも、ビットステーションは経営企画部長が顧客のビットコインを私的流用していたことが、金融庁にバレたそうです。

いやいやいや、これって大事件でしょ?!!!
ワイドショーが3日くらい大騒ぎするレベルですよ! なんで、誰も騒がないの?!!


 

その他5社

上記2社の業務停止命令よりマシとはいえ、他の5社も改善命令です。

2回目の改善命令を受けたのがCoinCheckです。2月13日以来約1ヶ月ぶりです。
内容は他の5社と同じで、改善計画を立て、3月22日までに提出、です。
CoinCheckに対する行政処分の文書はこちらです。

命令が下された理由は、
「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与リスクなど各種リスクに応じた適切な内部管理態勢を整備していなかったことに加え、昨年秋以降、業容が急激に拡大する中、業容拡大に応じた各種内部管理態勢及び内部監査態勢の整備・強化を行っていないことが判明した」

とのことですが、まあ判ってたことですね。得に目新しいものではありません。
CoinCheckですからね。こんなもんでしょう。

 

とこで、最近不祥事続きのZaifはどうだったのでしょうか?

Zaifを運営しているテックビューロ(株)に対する行政処分の文書はこちらです。
説明にはこう書かれています

「システム障害や、不正出金事案・不正取引事案など多くの問題が発生している。しかしながら、経営陣は、その根本原因分析が不十分であり、適切な再発防止策を講じておらず、顧客への情報開示についても不適切な状況となっている」

おおッとぉーーーー!

これ、さらっと怖いことが書いてありますよっ!! しかも複数個!!!!

まず、「システム障害」
うん、これはどうでもいいです。いや、本来は全然良くないけど、日常だしね(笑)

次の「不正出金事案・不正取引事案
これ、Zaifは公式では認めてないんですよね。噂は散々ありましたが。

2246兆円のビットコインがゼロ円で買えた事件は、システムのバグと説明してますから、今回の不正取引には含まれてないでしょう。

って事は、2ちゃんねるやその他に散々書き込まれていた、「勝手に売買された」などの被害報告がかなり高い確率で真実だったことになります。

そして、「顧客への情報開示についても不適切となっている」の部分です。

これ、Zaifによる隠蔽があった可能性を示唆しています
しかも「となっている」と
現在進行形です。つまり「現在も開示していない情報がある」ということです。

どういうことか判りますか?

金融庁が立ち入り調査をしたのが2月13日です。
検査開始からこの発表までの4週間、金融庁は色々と問題を見つけては、経営陣や担当者にしつこく質問をしたでしょう。 Zaifの経営陣は、開示不足について、相当ネチネチと聞かれたはずです。

ならば、その段階で、観念して自らプレスリリースを打つハズですね。命令されて発表するのと、自分から発表するのでは、ダメージが違いますから、

しかし、Zaifは今日この処分を受けてもまだ、何も開示してません。

出来ないほどのネタなんでしょうね

ヘタに発表したら、出金ラッシュを引き起こす可能性があるのかもしれません。


注目を集めるZaifの報告

これは、根拠のないワタシの妄想かもしれません。しかし、この文書の書き方は、お役所の文書としてはかなりヘンな書き方なんですよ。

GMOコインの文書と比較してみると良くわかるでしょう。こちらがGMOへの行政処分の文書

「システム障害事案が頻発しており、根本原因分析は不十分であり、適切な再発防止策が講じられていないことが確認された」

 

そして、こちらがテックビューロ(Zaif)への文書

「システム障害や、不正出金事案・不正取引事案など多くの問題が発生している。しかしながら、経営陣は、その根本原因分析が不十分であり、適切な再発防止策を講じておらず、顧客への情報開示についても不適切な状況となっている」

特に大きな違いは「経営陣は」としているところ、「情報開示を促しているところ」、そして現在進行形で結んでいることろですね。
また、お役所の文書では珍しい「多くの問題」という表現が付いてるところも、GMOの文書とは異なります。かなり含みを持たせた文章になっていて、お役所らしからぬ表現が並んでいます。

22日までにZaifがどんな改善計画を提出するのか、そして顧客への情報開示を行うのかどうか?非常に気になります。

Zaifの報告・発表内容によっては、相場が大きく動くほどの衝撃を与える可能性があります。
(あるいはテックビューロの経営にダメージがあるほどの…)

Zaifに口座を持っている人は、Zaifの発表に注意しておきましょう。