<G20解説> 仮想通貨とG20

深掘り解説

G20は仮想通貨にどのような影響を与えるのか?

来週からアルゼンチンでG20が始まります。
SMCoinではG20を特集します。鮮度の高い情報を毎日ブエノスアイレスからお届けします。


G20とは何か?

そもそもG20とは何でしょう?

このブログでもG20 という単語が頻繁に出ていますが、今回はG20とは何か、仮想通貨の相場にどういう影響があるのか、を解説しましょう。

G20は「ジートゥエンティー」または「ジーニジュウ」と読みます。前者の方が一般的ですが後者でも通じます。なお英語ではGroup of Twentyです。
日本語に訳すと「主要20カ国・地域」となりますが、この言い方はあまり通じないので、メディアでは一般的にG20と表記します。

G7(ジーセブン・主要国首脳会議)に、新興国12国とEUを足してG20となります。
構成国と地域は、G7の日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダと、G7以外の12国、ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アメリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン、そしてEU(地域)となります。

この20カ国・地域の財務大臣と中央銀行総裁が定期的に集まって、主に金融政策について話し合いをします。G20とは、この20カ国・地域のことでもありますし、20カ国の財務大臣と中央銀行総裁が会して開催される会議のことでもあります。

G20が国のことを指しているのか、会議のことを指しているのかは文脈で判断しますが、仮想通貨に関連したニュースで「G20」という言葉が出てきた場合は、会議のことを指していることが多いです。


G20で行われること

G20(会議)では、上述の通り、金融政策が主に話し合われます。
金融危機が起こったときなどは、各国の連携が危機克服に重要な役割を果たしますし、また為替の不均衡の是正を話し合ったりもします。
あるいは国ごとにバラバラな金融政策がある場合、統一したルールを作って、国際ビジネスがスムーズになるように調整したりもします。

このように、G20 で話し合われ決議された結果は、各国の金融政策や世界経済の動向に大きな影響を与えます。付け加えると、G20構成国とEUの合計GDPは、世界GDPの90%を閉めます。乱暴な言い方かもしれませんが、G20で大きな規制強化や緩和が決定された場合、世界総GDPの90%がその規制の影響を受けると言えるでしょう。


G20の影響力

さて、ではG20 が仮想通貨にどのような影響を与えるのでしょうか?

このSMCoinでも何度も取り上げているように、各国の財務省や中央銀行は、仮想通貨を規制するために、法律を作ったり通達を出したりしています。
一方で、国によってその政策は全く異なります。
例えば、中国は仮想通貨を強く制限していますので、昨夏には取引所が強制的に閉鎖させられました(香港除く)。一方で、日本は仮想通貨に寛容であり、世界に先駆けて仮想通貨に関連した法律を制定したり、取引所のルール作りを進めたりしています。この日本の取り組みは先進的な方であり、世界では仮想通貨に関連した法律がまだない国家も多いのです。

仮想通貨は新しい技術なので、このように各国での位置付けや規制が全く異なります。
しかしそれでは色々と不便なので、世界で共通した仮想通貨のルールを作ろうという動きがあります。

その大きな動きの一つが、今回ブエノスアイレスで開かれるG20です。
G20という、世界で最も影響力のある金融の会議で、仮想通貨が大きなテーマになるのです。

これはあくまでも例え話ですが、もし今回のG20が全会一致で「仮想通貨を厳しく規制しよう」と決まったとしましょう。そうすれば、20カ国・地域では仮想通貨に関連する規制強化が大規模に行われることでしょう。反対に、今回の会議で各国の意見が分かれて収拾が付かず、G20として何も合意が出来なかった場合は、しばらくは世界標準的なルールの制定が出来なくなるでしょう。

このように、G20で話し合われることは、各国の金融政策(仮想通貨を含む)に多大な影響を与えます。そして、その予想される影響がマーケットにも影響を与えるのです。
仮想通貨もその例外で派無いため、仮想通貨の関連する人々は、今回のG20を非常に注目しているのです。