<G20解説>仮想通貨とG20(その2)

深掘り解説

G20は仮想通貨にどのような影響を与えるのか?

 

前回は、G20の基礎知識をお伝えしました。
今回は、G20が仮想通貨に与える影響について解説します。


仮想通貨が注目の議題

19日からブエノスアイレスで開催されるG20(会議)は、仮想通貨が大きな議題になります。事前に発表されているプログラムでは、初日の19日と20日の両日ともに仮想通貨に関する大きな会議があります。

なお、G20で話し合われる議題は仮想通貨だけではありません。様々な議題が取り上げられ、何十あるいは小さいものも含めれば何百という議題別に会議が行われます。財務大臣が集まる重要な会議から、役職の低い役人どうしが情報交換するだけの会議まで様々な集まりがあるのです。

その中で、今回は仮想通貨が注目の議題となっています。

それは、昨年一年間で仮想通貨のマーケットが急成長したこと、ブロックチェーン技術が発展し銀行の既存ビジネスを脅かし始めたこと、仮想通貨に関連した犯罪が大規模化してきたこと、など急激な変化が立て続けに起こったからです。


会議の行方

そして、このブログでも何度も取り上げているように、各国の蔵相や中央銀行は、仮想通貨の規制強化を強く主張しています。従って、今回のG20では、仮想通貨に関する大幅な規制強化が合意されるのではないか、と予想されています。

規制の内容にもよりますが、一般的には、ICOが難しくなったり、取引所で取り扱える金融商品が減ったり、取引所の報告義務項目や管理項目が大幅に増えたりすることが予想されます。
こういう大きな規制が話し合われる場合は、その後の相場への影響などが読めなくなるので、マーケットは様子見色が強くなり、売買が少なくなったり、資金が一旦逃避します。

つまり、暴落する可能性が高くなるのです。

これが、仮想通貨関連の投資家から、今回のG20が非常に注目されている理由なのです。
そして、上述の通り規制の強化が予想されていますから、2月以降は仮想通貨の相場は軟調に推移していたのです。


相場は荒れる可能性が高い

しかし、実際に誰がどんな発言をするかは全く判りません。
発言だけではなく、どんな合意が採択されるかも判りません。
参加国には、仮想通貨を敵視している中国のようなタカ派の国もあれば、仮想通貨に比較的寛容な日本の様な国もあります。
各国の政策や方針は一致していませんから、誰がどんな発言をするかに市場は注目しています。
予想外の発言が報じられれば(たとえそれがデマであったとしても)、相場は敏感に反応するでしょう。また、採択される合意が、予想異常に厳しければ、相場は暴落するでしょう。
あるいは、各国の意見が一致せず、合意文書が作れないなどの事態になれば、やはり市場は失望するでしょう。なぜなら、現在の市場はルール作りを望んでいるからです。


影響は相場だけではない

G20の規制は、相場にだけ影響を与えるものではありません。
仮想通貨はブロックチェーン技術などと不可分です、またハッキング対策や、マネーロンダリングなどの対策も重要な政策です。
今回のG20では、仮想通貨の技術や、銀行などの金融機関に影響する制度も話し合われると思われます。良い制度が出来そうだと皆が思えば、仮想通貨やブロックチェーンに関連した技術開発や導入が進むでしょう。逆に、合意が得られずにルール作りが遅れるようだと、将来のテクノロジーの発展に悪影響がある可能性すらあります。

このように、今回のG20に注目しているのは投資家だけではありません。
仮想通貨に関わる全ての人々が、少なからず影響を受けると予想されているのです。