仮想通貨相場と株式・為替相場の類似性(1)

連載解説

仮想通貨相場を予想するには、株式・為替相場を学べ(1)

 

ライターの結城です。
仮想通貨市場はボラティリティーが大きく、また政府の法や規制、取引所のルールなどが未成熟であるため、相場の動向が株式市場などと比べて推測しにくいという特徴があります。
しかし、仮想通貨市場で取引を行うプレーヤーは、株式や為替市場の経験者も多いため、彼等の売買行動の一部は、株式・為替市場のアノマリーやテクニカルを用いて説明できるケースもあります。
今回は、仮想通貨相場の予想に関して、株式市場、為替市場との類似性にスポットを当てて解説します。


仮想通貨市場と株式市場

仮想通貨の市場は歴史が浅く、またそのシステムは株式市場や為替市場と比較して大きな差異があります。従って、株式市場や為替市場の経験や常識を、仮想通貨市場にそのまま当てはめることは出来ません。

しかし、全く類似性がないわけでもありません。
仮想通貨市場のプレーヤーは、株式市場や為替市場での経験がある者が多く、彼等は自らの経験や心理に基づいて仮想通貨の取引を行うからです。


株式市場のプレーヤー達

株式市場は長い歴史を持ちます。近代の取引所に限っても100年以上の歴史があります。
従って、様々な法則や経験則が発見され、プレーヤーの行動にも暗黙の了解が存在するようになりました。例えば、株式に関する格言やアノマリー(anomaly)、あるいはテクニカル分析などと呼ばれるチャートに現れる法則などです。

株式のアノマリーに「節分天井・彼岸底(せつぶんてんじょう・ひがんそこ)」というものがあります。
株式相場は、年末年始の休暇前に手仕舞いされ、年初から上昇して節分頃(2月3日)に高値を付け、その後下落して春の彼岸頃(春分の日 3月21日頃)に安値を付け、また回復し始める。 このような相場の推移は、毎年ではないが比較的よく見られる傾向であるため、アノマリーとして認識されるようになりました。
これは、年末年始の休暇と、3月末の決算集中期という社会的なイベントが、相場に強い影響を与えるために起こり、その法則性が経験則として共有されるようになったのであろうと推測されます。

また、テクニカル分析で用いるゴールデンクロスやデッドクロスなどは、多くの投資家に共有された常識となっているため、これらのラインが投資家の心理線となり、上値や底値として投資家の売買行動に大きな影響を与えます。

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