ERC20とイーサネットワーク(その2)

深掘り解説

イーサリウムとスマートコントラクト

 

その1はこちら

前回は、トークンとその規格についてお話ししました。
イーサネットワーク上では、どんなデータもトークン化して送信・保管ができます。
今回は、その点を掘り下げていきましょう。


イーサネットワークのトークンについて

トークンはデータの塊であり、どんなデータもトークン化してブロックチェーン上で送信・保管できる、と書きました。しかし、トークンとブロックチェーンの規格が異なると、当然エラーとなり、逆に同じ規格ならば誰が作ったトークンでも送受信が可能になります。

「ERC20トークン」もこの規格の事を指しています。ERC20は非常に優秀な設計であったため、多くの開発者が利用するようになりました。
仮想通貨としても優秀なので、ERC20が発表された後は、新たに仮想通貨を発行しようとする人の多くがERC20を用いて開発を行いました。そのため、新規にICOされるコインの多くに採用され、「ERC20系の通貨」などという説明をよく目にするようになったのです。また多くの場合、「イーサリアム系」通貨という場合も、ERCに準拠した通貨という意味で用いられます。

ここまでで説明した通り、ERC20に準拠していると一定の互換性があります。 その実例を挙げましょう。

皆さんはオンラインウォレットを利用していますか?
イーサリアム系で有名なウォレットに「 My Ether Wallet 」があります。このMy Ether Walletは名前の通り、イーサリアムを保管するために開発されたウォレットなのですが、ERC20系のコインならばほとんどに対応しています。
イーサリアムだけでなく、イーサリウムクラシックやEOSなど200以上のコインで利用できるのです。その理由が「規格が共通だから」なのです。
 一方で、My Ether Walletは、ビットコインやリップルなどには対応していません。理由は、ビットコインやリップルがイーサネット上で発行されたわけではなく、イーサとは全く異なる独自の規格を用いているからです。
これが、「イーサリウム系コイン」や「ERC20系コイン」などと呼ばれるコイン達の特徴なのです。

ビットコインが、仮想通貨を代表するコインであるのは、ブロックチェーンと仮想通貨の発明者であるサトシ ナカモト氏がビットコインを発明したからですが、ビットコインに次ぐ取引規模を持つ通貨がイーサリウムである理由は、ERC20の優れたコンセプトと共通性の高いコインが多数存在することが大きな理由の一つなのです。

その3へ続く