トム・リー氏 ビットコインは18年末に250万円

時事できごと

Tom Lee氏がBTCの強気予想を維持

仮想通貨のアナリストでもある、トム・リー氏は、彼がかねてから主張している今年末のビットコイン価格予想の2万5千ドル(270万円)は達成可能だろうとコメントしました。 当ブログでも今年4月にリー氏のコメントを取り上げましたが、当時から一貫して’18年末2万USドルの強気予想を展開しています。


根拠はマイニングコスト

トム・リー(Tom Lee)氏は、ウォールストリートの優秀なアナリストとして著名であり、また投資アドバイザー企業である「ファンドスター グローバル アドバイザー」の共同設立者でもあり、そして仮想通貨アナリストの第一人者でもあります。

リー氏は、7月5日にCNBCの番組に出演し、ビットコイン(BTC)は2018年末までに2万5千USドル(約270万円)を超えるだろうとの予想を述べました(※)。

リー氏の予想の根拠は、マイニングコストです。現在のBTCのマイニングコストはフル稼働で7,000ドルであり、その難易度は上昇を続けています。このコストは年末までに9,000ドルに達するとみられ、コストの上昇から取引価格の上昇が予想されるからである、としています。そして、これまでBTCはマイニングコストの2.5倍程度の相場で取引されてたため、年末のマイニングコストが9,000ドルになれば取引価格が2万5千ドルというのは妥当な水準となります。

“The reason bitcoin looks really good here is the cost of mining around $7,000 fully loaded. And the difficulty is rising. So by the end of the year, it’s going to be $9,000,” he said Thursday morning.

※ リー氏は、番組中で年末のBTC予想価格を「2万ドル」と発言しています。しかし、番組放送後に「言い間違えた。マイニング費用が9,000ドルなら2.5倍は2万2千ドルだ。したがって年末頃に2万5千ドルまで上昇すると言える」と訂正しています。
In the afternoon on CNBC, Lee said those mining costs estimates “imply fair value over $20,000, roughly $22,000.” But he added, “We still think bitcoin can reach $25,000 by the end of the year or something like that.”

リー氏は、今年4月にも同様の予想を示しており、今回の発言はそのときの予想をそのまま引き継いだものです。一方で、リー氏は4月当時に「BTC価格は5月中に回復する」との予想も示しましたが、こちらは外れました。氏はその理由を、G20で規制方針合意が失敗したことや、いくつかの事件(ハッキング)などが原因としています。


技術の進歩と時間

リー氏の予想の根拠はマイニング費用だけではありません。

彼は四半世紀以上ものあいだウォールストリートでアナリストを務め、07年から’14年までJ.P.モルガンのチーフストラテジストとして活躍もしました。その長い経験から、リー氏は仮想通貨について、携帯電話とインターネットの発展と比較して検証しています。仮想通貨の現状は’80年代後半の携帯電話黎明期に似ていると指摘しています。当時の携帯電話は、鞄のように肩から下げて持ち歩くか、車に搭載するものでしたが、20年掛けて手のひらサイズのスマートフォンにまで進化しました。このように、仮想通貨も時間を掛けて進化していくものであると、彼は述べています。