90万円を超えたビットコイン市場

時事できごと

今後を占う分水嶺は1万ドル

 

 ビットコインの価格は、わずか2日間で10万円(12%)上昇し、7月25日午前現在は93万円台だ。
10日前の7月15日時点では71万円台だったので、10日間で30%も高騰したことになる。
前回の記事で、「今週は90万円(または8,000USドル)を目指す展開になる」と書いたが、週明けの月曜日に90万円のラインを超え、翌日の今日もまだ上昇を続けている。
この上昇相場はどこまで続くのだろうか。


110万円 / 1万ドルが分水嶺

 先週末は82万円から83万円で推移していたビットコイン(BTC)価格は、24日(月)から再び上昇に転じ、日本時間25日午前現在、93万円台に達した。
原因については、様々なメディアが分析をしているので、このサイトでは原因の解説は行わない。ここでは、前回同様に市場心理から今後の展開を予想する。

 長期的な視点でBTCのトレンドを考えるとき、上値となりそうなラインは110万円、あるいは1万USドルだろう。

2月から今日までのBTC日足:3月の120万円と5月の110万円にピークがある

 110万円は今年4月下旬から5月上旬のBTC相場の高値だ。ゴールデンウィーク明けの5月7日から下落を始めたBTCは、6月27日に65万円の底値を付けるまで約2ヶ月間下落を続けた。
米ドルの視点で見る場合、5月初旬の円ドル相場は1ドル109円前後であったので、米ドルでの5月上旬のBTC相場は9,900ドル前後だった。1万ドルの天井を超えることが出来ず、5月7日の 9,970ドルがBTCの高値となり、その後下落した。

今後、市場の心理線はこの110万円と1万ドルがひとまずの目安となるだろう。
特に、米国でのETFに注目が集まっている現在、米ドル建てで大きな意味を持つ1万ドルのラインは、市場全体が注目している。

 蛇足かもしれないが、110万円と1万ドルの壁の次のラインは、120万円と1万2千ドルだ(為替の変動があるため、現在の円ドル換算と一致していない)。今年1月の仮想通貨市場の崩壊以降、BTCはこのラインを超えることができていない。2月中旬から3月上旬にかけて、BTCは2回この120万円と1万2千ドル(当時のレート)の壁に躓いている。


鍵を握る大口投資家の参入

ここ数日の仮想通貨市場全体の値動きを見ると、BTCだけが突出して上昇し、アルトコインのほとんどは下落基調だ。仮想通貨市場全体の時価総額における、BTCの時価総額比率(ドミナンス)は50%を超え、BTC一人勝ちの構図がハッキリと見える。
つまり、ここ数日のBTCの値動きは、アルトコインが売られてBTCが買われた結果だ。仮想通貨市場の中だけで資金が移動している、と言い換えることもできる。

BTCのドミナンスが50%を超えた現在、アルトコインからの資金振替だけでは早晩限界に達し、BTC相場は頭打ちになるだろう。BTC及び仮想通貨市場が成長するためには、外部からの資金流入が不可欠だ。
BTCが110万円の壁を超えるためには、機関投資家の参入が重要なカギとなる。