BTCのドル建てETNがスウェーデンで解禁

時事できごと

米国投資家向けに上場投資信託をドル建てで販売

 

 スウェーデンのNasdaq Stockholmで提供されている、ビットコインの上場投資証券(ETN)が米ドル建てで決済できるようになりました。これにより、各取引所のビットコイン関連商品の充実、あるいは米国でのETF承認に好影響を与える影響があります。


米国投資家には朗報

 ブルームバーグが報じたところによりますと、スウェーデンの仮想通貨投資ファンドである Coin Shares は、現地時間15日(水曜日)より、米国投資家向けに米ドル決済が可能なビットコインETN商品の提供を始めました。

これにより、米国の投資家が米ドルでスウェーデンのビットコイン関連商品を売買できるようになっただけでなく、上場投資証券を買うことでBTCへ直接的に投資できるようになりました。つまり、従来のように仮想通貨取引所に口座を開いてBTCを売買する必要はなくなり、一部の投資家にとっては利便性が高まりました。
この商品は、Bitcoin Tracker One(ビットコイン トラッカー ワン)という名称のUSドル建て「CXBTF」というティッカーシンボルです。

ETN(Exchange Traded Note)とは「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれる株式や債券を扱う金融証券で、ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)と同じく、その価格が株価指数や商品価格等の特定の指標に連動する商品です。


ETF解禁に向けたプレッシャーとなるか

 現在、仮想通貨業界はアメリカのETF解禁に注目が集まっていますが、SEC(米国証券取引委員会)は仮想通貨のETFをいつ解禁するのか、あるいは禁止するのかを明言しておらず、相場を乱高下させる原因となっています。
今回のスウェーデンにおける米ドル建てETNの解禁は、SEC(米国証券取引委員会)へのプレッシャーになることは間違いなく、仮想通貨投資家には朗報と言えるでしょう。

CoinShares の Ryan Radloff CEOは、ブルームバーグのインタビューに対して 「ユーロかスウェーデン・クローナでしか投資することができなかった商品に対して、今日からUSドルで投資できるようになりました。最近の米国における規制の情勢に対して、ビットコインの大きな勝利となりました。」 と答えています
“Everyone that’s investing in dollars can now get exposure to these products, whereas before, they were only available in euros or Swedish krona. Given the current climate on the regulatory front in the U.S., this is a big win for Bitcoin.”

Bitcoin Tracker One の登場により、米国の投資家はまるで自国の(仮想通貨以外の)金融商品を買うように、ビットコインに投資できるようになりました。Bitcoin Tracker One が、ビットコインの相場に直接的に与える影響は少ないと思われますが、しかしRyan Radloff 氏が「Bitcoin Tracker One は競争力のある商品である」と述べているように、他の取引所に与える影響は大きなものとなるでしょう。ETFへの投資が制限されている現在、Coin Shares のETNがUSドルで直接投資できる数少ないビットコインの商品だからです。
顧客を奪われないためにも、米国の金融機関は類似の商品を販売せざるを得ません。また、米ドル建て以外のビットコイン関連金融商品も増えるきっかけになるでしょう。

今回の Coin Shares の決定は、長期的な観点からは仮想通貨世界全体にとってとてもポジティブなニュースになると思われます。