貨幣とは(その1)

用語集, 連載解説

貨幣の三つの機能と仮想通貨 

 

ライターの結城です。
仮想通貨は「通貨」なのでしょうか?
多くの人は、仮想通貨を「通貨」、すなわち広義の「おかね」であると考えているのではないでしょうか?
しかし、それを否定する人も少なからずいます。
「通貨」「おかね」「貨幣」とはいったい何でしょうか?


「通貨」について

 広い意味では、「通貨」「おかね」「貨幣」は同じモノを指します。
狭義ではそれぞれ異なります。 また、学者や時代によっても、定義が変わります。
ですので、この記事では、細かい言葉の定義については論じません。
今回は、「仮想通貨は、貨幣ではない」という意見を持つ人たちがよく引き合いに出す、「貨幣の3つの機能」について書いていきます。

※本記事での「貨幣」とは、紙幣、硬貨、デジタルマネーもすべて含めた、広い意味での「おかね」のこととします。


貨幣の3つの機能

 貨幣そのものには、ほとんど価値はありません。紙幣は精密な印刷がされたただの紙ですし、硬貨は金属です。紙として、金属としての価値はありますが、1万円札と呼ばれる紙に1万円分の価値は本来ありません。日本政府がその価値を保障しているから、1万円札は1万円分のモノと交換できるだけなのです。
では、なぜ政府はお札や硬貨に保証を与えているのでしょう?
その答えは、日本の紙幣や硬貨(あるいは電子マネー)が「貨幣の3つの機能※」を備えているからです。
※ 「貨幣の三大機能」 とか、「お金の3つの機能」とも言います。

貨幣の3つの機能とは、次の三点です。
 1.価値尺度機能
 2.交換機能
 3.価値保存機能

それぞれ順番に説明します。

その2へ続く