匿名通貨の行く先は第4次世界大戦の資金調達法となるのではないか?

深掘り解説

なかなか重たいタイトルで始まりました。

みなさん、匿名通貨って何か知っていますか?

基本的に、匿名通貨ではないBTCで取引をすると、オープンソース上のブロックチェーンに保存されるため、資金の動きや、特定のWalletを見つけることは容易にできてしまいます。

匿名通貨は、この部分において第三者に特定されないような仕組みになっていて、誰から誰に送金したかなどの情報は分かりません。これが原因で、巷ではマネーロンダリングの温床になったり、悪いことに使われるんじゃないかと懸念されていますね。G20など、国際会議でも匿名通貨を取り締まったり、規制する方向に動いているのは間違いなく事実です。

それでは、もしこの匿名通貨が現時点の仕組みで流通されるようになったら、マネーロンダリング以外にどんな問題が起きうるでしょうか?

今回はその一つの例として、”戦争の資金調達法”という切り口で述べてみたいと思います。

戦争の資金とは?

この記事を読んでいる人のどれほどが戦争について真剣に考えたことがあるか分かりませんので、一応”太平洋戦争”を例にしてみましょう。

歴史を知っている今のわたしたちが、現在の目線で当時の決断を批判することはたやすい。だが、一方で歴史は繰り返すともいわれる。

「戦争は他の手段を持ってする政治の継続である」というのは、戦争論(クラウゼヴィッツ:1780年~1831年)の有名な一説だが、政治や外交も最終的には経済問題に行き着くことがほとんどである。つまり、戦争は日常的な経済活動の延長線上に存在することになる。

実際、各国の戦争遂行能力は、GDP(国内総生産)に比例しており、経済体力を超えて戦争を遂行することはできない。現実を直視せず、結果として日本経済を完全に破綻させてしまった太平洋戦争は、まさに教訓とすべき歴史的事実だが、規模は小さいながらも、わたしたちは今でも同じようなことを繰り返している。

出典:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52599

多くの戦争は、このように多大な資金を必要とします。

今までは、国によって軍事費や国防費などの名目で集められた税金から担保されてきました。しかし、それは資本主義の世界にとって、資金力の豊富な国が武器をたくさん準備できたり人多くの人を集められたり、戦争で有利になります。

これが、今までのアメリカドルを世界基軸通貨とした経済圏での常識ですね。

つまりは、アメリカが戦争を仕掛けるとなれば、人員的にも資金的にも最強クラスなので、他の国も太刀打ちできないということになります。

 

匿名通貨を使うと?

例えばの話ですが、北朝鮮が隣の国の中国を攻撃しようとしているとしましょう。

北朝鮮と中国を比べると、人員面では圧倒的に中国の方が強いですね。もちろん、資金に関しても中国の方が潤沢でしょう。しかし、ここに匿名通貨の選択肢が入ってきたと仮定してみてください。

もし北朝鮮が世界に向けて、

「我々はこれから中国に対して攻撃を仕掛けようと思います。そこで北朝鮮コイン(KITA coin)を発行します。もし我々が集めた資金によって多くの武器と人員を集め中国に勝利したとしたら、KITA coinに投資してくれた人に対してリターンとして○○%を上増しして還元します。ちなみに、KITA coinは匿名通貨となっているため、誰が投資したのかはバレる心配はありません。世界各国の皆さん、武器調達の資金援助、お待ちしております。」

とアナウンスしたらどうでしょうか?

匿名通貨ゆえにWalletの特定もできないので、お金を増やしたい投機目的の人は、結構な割合で投資するんじゃないかと個人的には思ってしまいます。

いやあ、何とも怖い世界ですね。

最後に

とはいえ、匿名通貨も悪い面ばかりではありません。

ETHも、将来的には匿名機能をつけるでしょうし、匿名性が高いのは暗号通貨にとっては結構重要な部分でもあるのです。これが悪いことに使われるのは、多様な人間が存在している以上仕方ない気もしますが、戦争の資金調達はさすがに嫌ですよね。

これから暗号通貨に投資する際は、コインの特徴やビジョンを見てから投資するように、一人一人のリテラシーが上がることが必要不可欠なのではないでしょうか。